後藤社長とビルメンテナンスの仕事

これからビルメンテナンスの仕事に就きたいと思っている人も多いかもしれませんが、この仕事は社会になくてはならないものであり、やりがいのある仕事とも言えます。
その一方で大変に思うこともあり、必ずしもすべての人に向いている仕事というわけではありません。
ビルメンテナンスの仕事にはどのようなやりがいがあるのか、またどのような点が大変なのかなどについて事前に把握しておくとよいでしょう。

後藤悟志社長が考えるビルメンの仕事

まず最初にビルメンの仕事のやりがいとしてあげられることは、担当する施設と設備を守っているという使命感や充実感が得られる事、トラブルを解決した時には顧客のほっとする顔が見られ感謝されることのある点、難しい仕事を成し遂げた時の達成感が得られることなどが挙げられます。
どのやりがいも仕事を行う上では、非常に前向きになれるシーンと言えます。
反対に大変なこととしては、トラブルが発生したときに支給の対応を求められることがある、設備は動いていて当たり前だと考える人がいてなかなか感謝されない、天候が悪い時でも出勤しなければならないなどのことが該当します。
この施設を自分が守るという使命感や充実感には代え難いものと言えるでしょう。
責任を担っているからこそ、大変なことも乗り切れるはずです。

ビルメンの仕事には向いている人

このようにやりがいもあれば大変な点もありますが、ビルメンの仕事には向いている人もいれば、向いていない人もいるのが実情です。
まず最初にビルメンテナンスの仕事に向いている人としては、常に創意工夫を凝らして効率よく正確な作業を心がけられる人、手先が器用で些細な変化にも気づける人、高い場所も気にならない人が挙げられます。
技術を武器にする職業の一つにあたり、それに加え異常を迅速に察知した上で、適切な対応が求められます。
このような人たちは比較的向いていると言えるでしょう。
反対に向いていない人としては、汚れることが嫌な人、手先が器用ではない、変化にあまり気づくことができない、高所恐怖症などが挙げられます。
近年では様々な分野でOA化が進んでいて、検針を記録したり文章を作成する際にはパソコンを使って行うことになります。
このようなことから、パソコン操作が苦手な人も、あまり向いているとは言えません。
事務的な作業をスムーズに進めていく為にも、キーボードを見ずに文字を打つことができるタッチタイピングを習得すると良いでしょう。

資格について

ビルメンテナンスの仕事をする上で、特に資格は必要としません。
とはいえ資格がなければ責任のある仕事を任せてもらうことはできないのが実情です。
これから現場で活躍したいと考えているのであれば、いくつかの資格を取得することを考えてみると良いでしょう。
ビルメンテナンスの仕事で責任ある仕事を任されて活躍したいのであれば、第二種電気工事士や第三種冷凍機械責任者、危険物取扱者乙種4類、ボイラー技士、消防設備士などの資格が優遇されやすいといえます。
もちろん商業施設の管理を行うことから、管理業務主任者、マンション管理士などはいらないというように、職場によりどのような資格が必要なのかは異なります。
それに加えて実務経験がなければ受験できない資格もあるので、就職する前に絶対に全てを揃えておかなければならないというわけではありません。

一番需要がある第二種電気工事士

とはいえ資格を取得することで、責任者などのような重要な役割を任されることもあり、メリットがあることがわかります。
この中でも一番需要がある資格は第二種電気工事士と言えます。
ほぼ全ての施設で電気が使われているので、業務内容の一つとして配線をつないだり漏電への対応などはよくあるケースです。
このような時に電気工事士の資格を持っていると、しっかりと対応することができるようになります。
できれば取得しておきたい資格は、いくつかありますが、せっかく資格を取得するのであれば、その優先順位を知ってから取得しておきたいところです。
最優先となるものが第二種電気工事士ですが、その2番目に挙げられるものが第三種冷凍機械責任者、そして三番目は危険物取扱者乙種4類と2級ボイラー技士と言えます。
これらの資格がビルメンテナンスの4点セットとも言われるものであり、その中でも第三種冷凍機械責任者の場合には、受験のチャンスが年に一回であるため、タイミングを合わせる必要があります。
それに加え多くの施設では空調設備が使われているので、優先度は上がるでしょう。
その一方で危険物取扱者乙種四類は試験の難易度は低めで、受験のチャンスも多く見られます。
二級ボイラー技士は全ての現場で必要であるわけではないので、優先順位はやや下がるでしょう。

まとめ

この業界は人手不足が多少緩和されたものの、多くの設備会社では人手不足の状況を抱えている状態です。
人手不足が経営にも大きな影響を与えることが示唆されているので、資格を取ることにより未経験者でも十分に活躍できるチャンスはあるでしょう。

後藤悟志 経歴

最終更新日 2025年7月5日 by kyubei