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日本ユニセフが警鐘を鳴らす募金詐欺について
街中で募金活動をしている姿を見たり、自宅を訪ねてきた人に協力を頼まれたりした場合に、つい深く考えずにお金を出してしまう人は少なくないかも知れません。
その金額は人によって違うのではっきりとは言えませんが、自分の経験から言えば10円や100円といった小銭を渡す場合が多く、奮発しても1,000円くらいまででしょうか。
そのくらいの金額であれば、そのお金がどこに渡るのか、どのような用途に使われるのかといったことを深く考えないで渡しても、別に問題はないと思う人も多いかも知れません。
そうは言っても、自分や家族が働いて稼いだり、親しい人からもらったりして手に入れた大事なお金の一部なのですから、軽く考えるのもどうかと思われます。
そう思うのは、実は募金活動を行っている団体の中には、詐欺を働いているような悪質な人たちがいるということを知ったからです。
つまり、私たちが善意で渡したお金を、そのような団体は自分たちの私腹を肥やすためなどに用いているのです。
一人一人が渡した金額は小さくても、それらが積み重なればかなりの高額になる場合があるので、詐欺を働くような人間からすると大きな労力を使うこと格儲けることのできる、手軽な仕事だと思っていると想像できます。
そのような団体に騙されてしまっていたのかも知れないと考えれば、例え金額は小さかったとしても、もったいないことをしていたような気持ちや、それを通り越して腹立たして気持ちになるのではないでしょうか。
今後そのような形で騙されないようにするためには、その団体の信頼性や用途などについて、しっかりと納得してからお金を出すようにすることが大事だと日本ユニセフも警鐘を鳴らしています。
とは言え、街中で偶然出くわした人たちや、不意に自宅を訪ねてきた人たちのことを、しっかりと調べてからお金を渡すというのはかなり難しいと思われるので、あまり現実的ではないかも知れません。
そのため、簡単な詐欺の見分け方について知っておくと良いと言えるでしょう。
ニュースなどで大きく報道されるような出来事の直後は疑う
そのような詐欺的な活動を見分ける方法としてまず挙げられるのは、ニュースなどで大きく報道されるような出来事が起こってすぐに活動をしている団体は疑ってかかるということです。
例えば、まだ私たちの記憶に新しい東日本大震災のように、大地震や大洪水などの甚大な被害をもたらすような災害が起こった場合には、詐欺的な活動が行われることが多いと言われています。
そのような災害の被害に遭った人たちの悲惨な姿をテレビのニュースで見ると、映像ならではのリアリティとインパクトが感じられるものです。
そのため、自分たちにやれることは極めて小さいとはわかっていても、何とか助けになってあげたいと思う人は大勢いるはずです。
そういった人たちの善意を利用して、自分たちが利益を得ようという不届きものが出てきてしまうことは、残念ながら防ぐことは難しいものです。
そこで、本当に被害に遭った人たちのためを思って活動をしている人たちには気の毒かも知れませんが、あまりにタイムリーな活動を行っている団体に対しては、お金を出さない方が良いと言えるのです。
活動内容や用途などの具体的な情報が示されていない場合
活動内容や用途などの具体的な情報が示されていない場合にも、詐欺を疑ってお金を出さない方が良いと思われます。
多くの人の気を惹くようなキャッチフレーズや、同情を集められるような写真を掲げていても、具体的に何のために活動を行っているかがよく分からないような場合には、募金活動をしている人に直接尋ねてみるのが良い対策となります。
その場合にはっきりと、誰のためにどのような目的で活動をしているのか、集まったお金をどのように用いるのかを答えられるようなら、きちんとした団体だと信頼できるだろうと言えます。
そうではなく、フワッとした感じの抽象的な答えしか口に出来ないようなら、その団体は怪しいとみなしてお金を出さない方が賢明です。
このように考えると、名前を聞いたことがないような団体は最初から信用できないと思って、よく耳にするような有名な団体の活動にだけお金を出せばよいと考える人もいるかも知れません。
誰もが知っている有名な団体の名前によく似ている名前をつけるパターン
確かにその考えには一理あるとは言えるのですが、意外な落とし穴にはまってしまう恐れもあります。
詐欺を行う団体の中には、日本ユニセフのような誰もが知っているような有名な団体の名前によく似ている名前を付けることで、その団体について詳しくない人を混同させようとする場合があるのです。
また、芸能人やスポーツ選手のように、実在する有名人の名前を勝手に宣伝に使って人々をだまそうとする集団もあるので、知っている名前が目に付いたからと言って安心することはできないことに注意が必要です。
ここまではまた中で活動をしている団体について見て来ましたが、自宅を訪れて募金を募る団体の中にも、当然詐欺を働いている人たちがいます。
そのような人たちとドアを開けて直接顔を合わせると、上手く話に乗せられたり、威圧的な態度を取られてしまう恐れがあるので、まずはインターホンを通して相手をした方が良いでしょう。
最終更新日 2025年7月5日 by kyubei