畑恵さんのようなニュースキャスターになるための資格とは?

「ニュースキャスター」とは報道番組の司会や進行役のことです。
その日に起きたニュースや出来事を紹介することが主な仕事内容ですが、また専門家やコメンテーターに話を振ったり、ときには自分の意見を言ったりすることも仕事のひとつです。
求められる資質は、まずは正確な発音と聞き取りのやすさ、声質や知識の豊富さなど多岐にわたります。
番組の顔となるので、清潔感やプライベートに傷がつかないことも求められる職業です。

ニュースキャスターになるための道

そんなニュースキャスターになるためには主に二つの道があります。
ひとつが畑恵のようにアナウンサーになることです。
それも報道局付きのアナウンサーになることで、キャスターになることができます。
アナウンサーは非常に人気の高い仕事で、多くが大学卒業者が対象です。
それも有名大学や難関大学の卒業者を対象にしていますから、かなりの狭き門と言えます。
大学時代からしっかり勉強をしたり、自分の容姿を磨いたりする必要があります。
記者に関しても大卒者が求められている職業です。
また、報道番組のキャスターになるためには記者時代に大きな実績を挙げなければなりません。
アナウンサー以上に狭き門と言えます。
採用は新卒採用、中途採用がありますが、いずれにしても競争率は非常に高いでしょう。

得意な分野を持っておくことが大切

ニュースキャスターになるためには特別な資格が必要というわけではありません。
ただ、得意な分野を持っておくことが大切です。
例えば、多くの女性アナウンサーは学生時代にミスコンテストに挑戦しています。
特にミス・キャンパスに選ばれると夢はぐっと近づくでしょう。
さらに近年は難関大学出身者を採用する傾向が高まっています。
特に目立つのが東京大学出身のニュースキャスターです。
アナウンサーには品格と教養が求められますから難関大学出身者は有利と言えます。
資格に関しては、TOEICやTOEFL、英語検定といった英語力を示す資格は喜ばれます。
アナウンサーは帰国子女が多いので、アピールするためにはTOEICで800点以上は狙いたいところでしょう。
この他にも教員免許のような資格を持っていればアピールになりますし、簿記検定や公認会計士、税理士やファイナンシャルプランナーなら経済問題が、気象予報士ならお天気キャスターとそれぞれの分野に強いものを持っておくことは仕事にも繋がります。
自分の個性を証明するなにかを資格として持っておくことは大きな強みです。

アメリカではニュースキャスターは「アンカー」と呼ぶ

アメリカではニュースキャスターは「アンカー」と呼ばれます。
日本だとキャスターは司会や進行役に徹するイメージがありますが、アンカーはもっと権限があり取材や企画、進行など様々なことを担当します。
自分の意見を積極的に発信し、アンカーの意見で世論が動くこともある、社会的な影響力が非常に高い存在です。
アンカーになるためには取材経験を積む必要があり、日本以上に教養や実績が求められます。
なぜ海外の事例を紹介したのか説明すると、実は日本にもアンカーを取り入れる声が高まっているからです。
実際に大手のテレビ局からフリーになっている人がアンカーのような役割を担うケースも増えてきました。
これからは番組の華と呼ばれる存在だけでなく、積極的に意見を発信する存在が求められるでしょう。

ニュースキャスターの給与や年収について

ニュースキャスターの給与や年収は非常に高いです。
テレビ局や新聞社に所属して、大手の場合は年収は1000万円を超えてきます。
さらに実績を積んでフリーになれば、さらに年収は高まるでしょう。
一方、地方局や地方新聞社の場合は比較的年収は低くなります。
現在は高い人気で高年収を誇る職業ですが、将来性や今後についてはどうなるでしょうか。
はじめに働く場所は広がっていると言えます。
テレビ局やラジオ局だけでなく、インターネット放送が加わったことで働きの場は一挙に増えました。
しかし、インターネット放送の出現はテレビの地位の相対的な低下を生んでいます。
テレビの視聴率は下降トレンドにあり、それは今後も続くと予測されています。
そのため、この仕事に関する見通しは決して楽観的とは言えません。
これからはテレビやラジオの仕事に限定するのではなく、インターネット放送にも活路が求められますし、イベントの司会業など多方面にチャレンジする姿勢が求められます。
また記者に関しても、SNSの発信力や専門家に引けを取らない専門性など特別な強みが必要です。

まとめ

最近は新しい試みとしてアナウンサーが動画でゲーム実況を行ったり、イベントに参加したりする人も増えてきました。
若い世代はインターネットを情報収集の中心に置いている世代なので、そうした層にリーチする人材は求められるでしょう。
一方、日本は高齢化も進んでいます。
テレビやラジオは高齢者をターゲットにした番組作りが進んでいます。
それは、報道番組も同様です。
いずれにしても、これからは番組の企画に関しても意見を求められる可能性がありますから、時代を読む力が必要だと言えるでしょう。

最終更新日 2025年7月5日 by kyubei